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情報共有ルールとセットで進めた導入事例

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はじめに:ツールを入れても使われない——その根本原因

「せっかくビジネスチャットを導入したのに、結局みんなメールに戻ってしまった」

「チャンネルが増えすぎて、どこに何を投稿すればよいかわからなくなった」

「管理者だけ熱心で、現場の社員は全然使いこなせていない」

情報共有ツールの導入を経験した企業の担当者から、このような声は珍しくありません。ツールを選定し、サーバーを構築し、アカウントを配布する——ここまで準備を整えても、組織に定着しないケースが後を絶たないのはなぜでしょうか。

その答えの多くは「ルール設計の欠如」にあります。どれだけ優れたツールでも、「誰が」「何を」「どこに」「どのタイミングで」投稿するのかというルールが定まっていなければ、使い方は人によってバラバラになり、情報は散乱し、やがてツールそのものへの不信感が生まれます。

特に日本企業に多いのが、「とりあえず導入して様子を見る」という進め方です。ガイドラインが曖昧なまま展開されると、社員はどこに何を投稿すればよいのかわからず、「失敗したらどうしよう」という心理的な不安から結局使わなくなります。また、メールに慣れたベテラン社員がチャットに移行しないことで、「メールを見ないと仕事にならない」状況が続き、チャットの利用が任意扱いになってしまうという悪循環も起きがちです。

こうした失敗パターンを回避するには、ツールの展開と同時に「使い方のルール設計」と「組織への浸透活動」をセットで進めることが不可欠です。

本記事では、情報共有ツールの導入と並行して「利用ルールの設計・浸透」に取り組んだある中堅企業の事例を中心に、ルール設計の重要性、導入初期に行った工夫、現場で生じた変化、そして継続運用を支えるポイントを詳しく解説します。情報共有ツールの導入・見直しを検討している情報システム担当者や管理職の方に、実践的なヒントをお届けします。

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第1章:ルール設計の重要性——ツール選定より先に考えるべきこと

なぜルール設計が先なのか

情報共有ツールの導入プロジェクトでは、どうしても「どのツールを使うか」という議論が中心になりがちです。SlackかTeamsか、それともMattermostか——機能比較、コスト比較、セキュリティ要件の確認と、ツール選定に多くの時間が費やされます。

もちろん適切なツール選定は重要です。しかし実際の導入成否を左右するのは、「そのツールをどう使うか」というルール設計であることが、多くの現場事例から明らかになっています。

あるシステム開発会社では、Mattermostを導入した際に「まずルールを決めてから展開する」という方針を採りました。具体的には、ツールの展開前に約3週間をルール設計に充てました。この判断が、後の定着率と業務効率化に大きく貢献することになります。

ルール設計で決めるべき5つの項目

実際に効果を上げたルール設計では、以下の5つの項目が整理されていました。

1. チャンネル(場所)の設計

チャンネルは「部門別」「プロジェクト別」「用途別」など、複数の軸で設計できます。多くの失敗事例では、チャンネル数が際限なく増えてしまい、「どこに投稿すればよいかわからない」状態が生じます。

この企業では、チャンネルを「公式チャンネル(全社共有・部門内共有)」「プロジェクトチャンネル(期間限定)」「雑談チャンネル」の3層に分類しました。公式チャンネルの作成権限は管理者のみに限定し、プロジェクトチャンネルはリーダーが申請して作成する仕組みにしました。

2. 投稿ルールの明文化

「どんな情報をどこに投稿するか」を明文化することで、情報の散乱を防ぎます。たとえば、「全社への連絡は #全体連絡 へ」「緊急対応はDMではなく #緊急対応 チャンネルへ」といった具合です。

特に重要なのは、「メールで送るべき情報」と「チャットで共有する情報」の切り分けです。社外への正式な連絡、法的効力が必要な文書、役員承認が必要な稟議——これらはメールや既存の業務システムを通じて行い、チャットは社内のリアルタイムなコミュニケーションに集中するという線引きが、現場の混乱を減らしました。

3. 返信・通知のルール

「返信が来ないとどうすればよいかわからない」という不安を解消するため、応答時間の目安を設けました。通常のメッセージは当日中、緊急の場合は2時間以内を目安とし、既読確認が不要な場合は「絵文字リアクションで確認」というルールも加えました。

通知設定についても、「業務時間外の通知はオフにしてよい」ことを組織として明示しました。これにより、過度な「つながり強迫」を防ぎ、社員が安心してツールを使える環境を作りました。

4. ファイル共有のルール

チャットツールにファイルを直接添付して共有する方法と、クラウドストレージや社内ファイルサーバーのURLを共有する方法の使い分けを定めました。大容量ファイルや長期保存が必要なものはファイルサーバーに格納してURLを貼る、一時的な確認用は直接添付、というルールを設けることで、チャットのストレージ肥大化を防ぎました。

5. アーカイブ・削除のルール

プロジェクト終了後のチャンネルをどう扱うか、一定期間使われていないチャンネルの扱いなど、後処理のルールを最初から決めておくことも重要です。使われなくなったチャンネルが放置されると、検索結果にノイズが増え、ツール全体の使いやすさが低下します。

ルール設計に「現場の声」を取り込む

もう一つ重要なのは、ルールを管理者や経営者だけで決めるのではなく、実際に使う現場のメンバーを設計プロセスに巻き込むことです。

この企業では、各部門から1〜2名のパイロットユーザーを選出し、ルール案に対するフィードバックを集めました。「このチャンネル名はわかりにくい」「この通知ルールは現場では無理」といった声を反映することで、実態に即したルールが完成し、後の周知・浸透もスムーズになりました。

「自分たちが作ったルール」という当事者意識が、現場への浸透を大きく後押しします。

第2章:導入初期の工夫——「最初の3ヶ月」が定着を決める

フェーズ分けで段階的に展開する

ルールが完成したら、いよいよツールの展開です。この企業では、一気に全社展開するのではなく、3つのフェーズに分けて段階的に進めました。

フェーズ1(1〜2週目):パイロット展開
ルール設計に関わったパイロットユーザーと情報システム部門だけで先行利用を開始。実際の業務でツールとルールの整合性を確認し、運用上の問題点を洗い出しました。ここで出た課題を修正してから次のフェーズへ進むことで、全社展開後のトラブルを最小化しました。

フェーズ2(3〜4週目):部門別展開
各部門へ順次展開。情報システム部門とパイロットユーザーが各部門に「サポーター」として入り、初期の疑問や混乱に即対応しました。部門ごとにキックオフミーティングを開き、ルールの説明とハンズオントレーニングを実施しました。

フェーズ3(5〜6週目):全社完全移行
メールからチャットへの移行を正式に宣言。全社員が利用可能な状態にし、一部の社内連絡はチャット経由のみとする運用に切り替えました。

マニュアルは「薄く、見やすく」

多くの企業がやりがちな失敗が、何十ページにも及ぶ詳細マニュアルの作成です。詳しいほど良いと思いがちですが、現場の社員は忙しく、長いマニュアルは読まれません。

この企業では、マニュアルをA4換算で2ページ以内に絞り込みました。「よく使う操作TOP5」「チャンネル一覧と用途」「困ったときの連絡先」の3点に絞り、残りは「使いながら覚える」方針としました。詳細情報はFAQ形式で社内ポータルに掲載し、必要なときに検索できる形にしました。

「使う理由」を作る:早期に成功体験を演出する

ツールを使い始めた直後、最も重要なのは「これは便利だ」という成功体験を早期に提供することです。

管理職・リーダー層が率先してチャットを活用し、重要な情報や意思決定をチャット経由で発信することで、「チャットを見ていないと仕事に支障が出る」という状況を意図的に作りました。上長や同僚がチャットを使っているなら自分も使わざるを得ない——この「使わなければならない理由」の創出が、導入初期の最大の推進力になりました。

また、導入直後の2週間は「チャットを使ったら何か良いことがあった話」を毎朝の朝礼で1〜2件共有する取り組みを行いました。「資料の修正依頼がメールより30分速く完了した」「出張中の上司から即レスをもらえてプロジェクトが止まらなかった」——小さな成功体験の積み重ねが、ツールへの信頼感を育てました。

さらに、チャットツール上での「ありがとうチャンネル」を設けたことも、現場の雰囲気作りに貢献しました。同僚への感謝を気軽に投稿できる場所を作ることで、ツールへの心理的な親しみが増し、業務外でも積極的に使うきっかけになりました。承認欲求や感謝の可視化は、特に若手社員のモチベーション向上にも寄与する効果が見られました。

「NG行動」も明確にする

何をしてはいけないかを明示することも重要です。この企業では、以下のNG行動を明文化しました。

  • 同じ内容をメールとチャットの両方で送らない(情報の二重管理を防ぐ)

  • 重要な決定をDM(ダイレクトメッセージ)で行わない(記録に残らないため)

  • 業務に無関係な大量のファイルをチャンネルに貼り付けない

  • 夜間・休日に「至急」タグをつけた通知を連発しない

NG行動を定めることで、ルールの解釈の幅が狭まり、運用が安定しました。

第3章:現場の変化——数字と声で見えてきた効果

コミュニケーションスピードの劇的向上

全社移行から3ヶ月が経過した時点で、この企業はアンケートと業務データの収集を行いました。その結果、顕著な変化が複数確認されました。

メール送受信数の減少
社内メール送受信数が移行前比で約70%削減されました。これにより、メールの確認・整理に費やしていた時間が大幅に短縮。以前は「1日のうち1〜2時間はメール対応に費やしていた」と答えていた社員が、「30分以内で処理できるようになった」と回答する割合が大幅に増加しました。

意思決定スピードの向上
プロジェクトチャンネル内での確認・承認プロセスが短縮されたことで、意思決定にかかる時間が平均で40%改善されました。「以前なら上司への確認にメールを送って1日待つ必要があったが、今はチャットで即回答が来る」という声が多数寄せられました。

情報の検索性向上
「過去のやり取りを遡って確認するのが楽になった」という意見が多く聞かれました。メール時代は送受信者の組み合わせや件名でしか検索できず、情報を見つけるのに苦労していましたが、チャンネルと投稿内容のキーワード検索により、必要な情報をすぐに見つけられるようになりました。

心理的安全性の向上

定量的なデータだけでなく、定性的な変化も注目されました。特に若手社員からは「質問しやすくなった」という声が多く聞かれました。

メール文化では、上司や他部門への質問は「文面を考え、失礼がないか確認し、送信ボタンを押すまでに時間がかかる」という心理的ハードルがありました。チャットでは短い文章でカジュアルに質問でき、リアクション(スタンプ)での返信も許容されているため、情報交換の敷居が下がったと言います。

「チャンネルで質問すると他のメンバーからも答えが来ることがある。メールだと一対一しかできなかった」という声も印象的です。チャンネルという場所に情報を蓄積することで、特定の担当者に依存しない情報共有が実現し始めました。

テレワーク・リモート環境での効果

コロナ禍以降もリモートワーカーや客先常駐メンバーが多いこの企業では、チャットツールの導入によって「離れていても会社の一員であるという感覚が持てるようになった」という声が特に多く寄せられました。

全社向けのアナウンスや各部門の動向が #全体連絡 チャンネルに集約されることで、テレワーク中のメンバーも会社の情報から取り残されなくなりました。以前は「客先常駐だと会社の情報が伝わってこない」という声が多かったのが、ツール導入後はこの不満が大幅に解消されました。

また、雑談チャンネルの存在も帰属意識の向上に貢献しました。業務の話題だけでなく、趣味の話や日常の出来事を気軽に共有できる場所があることで、オフィスでの立ち話的なコミュニケーションがオンライン上でも生まれました。「顔を見たことがない人でも、投稿の雰囲気から人となりがわかるようになった」という声は、分散したチームにとって心理的な距離を縮める効果があることを示しています。

オンプレミス型のツールを使っているため、セキュリティ面での安心感も現場に好評でした。社外クラウドにデータが流出するリスクがなく、社内の機密情報を含むやり取りも安心してチャット上で行えるという環境が、業務での積極的な活用を後押ししました。

第4章:継続運用のポイント——定着後も「メンテナンス」が必要

チャンネルの棚卸しを定期的に実施する

導入から半年〜1年が経過すると、新しい問題が生じやすくなります。それはチャンネルの肥大化です。プロジェクトの増加とともにチャンネルが増え、使われなくなったチャンネルが放置されることで、再び「どこに何があるかわからない」状態に戻ってしまうリスクがあります。

この企業では、四半期ごとに「チャンネル棚卸し」を実施することにしました。情報システム担当者が全チャンネルを確認し、3ヶ月以上投稿がないチャンネルをリストアップ。チャンネルオーナーに確認のうえ、アーカイブ処理を行います。

棚卸しを定期的に実施することで、チャンネル一覧のスリム化が保たれ、新しく加わったメンバーも迷わずに使い始められる環境を維持できています。

チャンネルのアーカイブは「削除」とは異なります。アーカイブされたチャンネルは検索で参照可能なまま残るため、過去のプロジェクトでやり取りした内容や決定事項は後から振り返ることができます。「使い終わったら捨てる」ではなく、「使い終わったら棚に収める」というイメージで運用することで、組織の知識資産として過去のやり取りが蓄積されていきます。

ルールは「生き物」として更新し続ける

導入時に作ったルールは、そのままでは時間とともに現場の実態とズレてくることがあります。新しい業務が生まれたり、組織が変わったりすることでルールの見直しが必要になります。

この企業では、半年に1回「ルール見直し会議」を設けました。各部門の代表者が集まり、「このルールは守られていない」「こういうケースに対応していない」という現場の声を集約し、ルールを更新します。

大切なのは、ルールの更新自体を「管理者が一方的に通知する」のではなく、現場の声から生まれるプロセスにすることです。これにより「自分たちで決めたルール」という当事者意識が継続し、ルール遵守の自発的な意識が維持されます。

ルール更新時には、変更内容を #全体連絡 チャンネルに投稿するだけでなく、各部門の朝礼でも口頭で周知するという二段階の周知を行いました。テキスト情報だけでは「見ていなかった」「忘れた」という状況が起きやすいため、対面またはオンラインミーティングでの補足が有効です。更新履歴は社内ポータルのWikiページにまとめ、いつでも最新のルールを確認できるようにしました。

ルールの変遷を記録しておくことにも意味があります。「なぜこのルールになったのか」という経緯が残っていると、新しいメンバーがルールの背景を理解しやすくなり、形式的な遵守だけでなく本質的な理解につながります。

推進役(チャンピオン)を育てる

継続運用で最も重要なのは、各部門に「チャンピオン」と呼ばれる推進役を育てることです。このチャンピオンは、管理者ではなく現場のメンバーで構成されます。

チャンピオンの役割は、同僚からの疑問に答える「非公式サポーター」です。「チャンネルをどう使えばいい?」「この機能ってどうするの?」という日常的な疑問に、情報システム部門を介さずに答えられる人材が各部門にいることで、問い合わせ対応の負荷が分散し、かつ現場でのサポート体制が生まれます。

この企業では、チャンピオンを6ヶ月ごとに見直し、積極的に活用している社員を新たにチャンピオンとして任命することで、組織の変化にも対応できる体制を維持しています。

活用状況を「見える化」して共有する

継続運用の中で重要なのは、ツールの活用状況を定期的に可視化し、組織として共有することです。

「何名がログインしているか」「どのチャンネルが活発か」「どのくらいの頻度でメッセージが投稿されているか」——これらのデータを月次で経営層・管理職に共有することで、ツールの活用が組織にとって重要な取り組みとして位置付けられます。

また、活用度の低い部門に対しては個別のサポートを提供することで、組織全体の活用水準を底上げすることができます。

可視化のポイントは、「使っているかどうか」だけでなく「使ってどんな成果が出たか」を示すことです。この企業では半年に1回、チャット活用によって削減できた時間や改善されたプロジェクトのリードタイム事例を社内ニュースレターとして発信しました。「他の部門ではこんな使い方をしている」という事例紹介が、まだ活用しきれていない部門の担当者の参考になり、横展開のきっかけになりました。

管理者向けのダッシュボードでは、月次ログイン率・チャンネル別投稿数・新規参加者数などを一覧で把握できるようにしました。Mattermostには管理者向けの分析機能が搭載されており、組み込みのレポートから基本的な活用状況を確認できます。これを活用して「どの部門が活発に使っているか」を定期的に確認し、好事例を組織全体に横展開することで、全体の底上げを図りました。

セキュリティ要件とツール選定の整合性を確認し続ける

継続運用のフェーズで見落とされがちなのが、セキュリティ要件とツールの整合性の定期確認です。組織の環境が変わったり、法令・規制の要件が更新されたりするにつれて、当初は適合していたツールの設定が不十分になるケースがあります。

たとえば、人事異動や退職によってチャンネルに在籍するメンバーの構成が変わった場合、「機密情報を扱うチャンネルに関係のないメンバーが残っていた」というような問題が起きることがあります。これを防ぐため、この企業では年に1回「チャンネルメンバーの棚卸し」を実施し、各チャンネルの参加者が業務上の必要性に基づいているかを確認するようにしました。

また、Mattermostのようなオンプレミス型ツールは、バージョンアップによって機能が追加・変更されます。セキュリティパッチの適用漏れが脆弱性につながるリスクがあるため、バージョン管理と定期的なアップデートの計画も運用ルールの一部として組み込みました。四半期に1回、情報システム部門がバージョン確認とパッチ適用の可否を検討するプロセスを設けることで、セキュリティの維持と安定運用を両立しています。

運用の成熟度チェックリスト

自社の情報共有ツール活用が成熟しているかどうかを確認するためのチェックリストです。

チェック項目 確認
チャンネルの用途と命名規則が文書化されている
全社員が投稿ルールを理解している
四半期ごとにチャンネルの棚卸しを実施している
半年に1回ルールの見直し会議を開催している
各部門にチャンピオン(推進役)がいる
新入社員・中途社員のオンボーディング手順が整備されている
月次の活用状況データを管理職に共有している
バージョンアップ・セキュリティパッチの管理体制がある
チャンネルメンバーの権限が定期的に見直されている
ツール活用の成功事例が組織内で共有されている

このチェックリストで多くの項目が「未対応」となっている場合は、ツールの定着化に向けた改善の余地が残っています。一方、8割以上にチェックが入るようであれば、情報共有ツールの成熟した運用が実現できていると言えます。

まとめ:情報共有ツールの成功は「ルールとセット」で考える

本記事で紹介した事例から、情報共有ツールの導入を成功させるための本質的な教訓が浮かび上がります。

フェーズ 重要アクション
導入前 チャンネル設計・投稿ルール・通知ルールを現場を巻き込んで設計
導入初期 フェーズ分け展開・薄いマニュアル・成功体験の演出
定着期 現場からの変化の声を収集・データで効果を可視化
継続運用 定期的な棚卸し・ルールの更新・チャンピオンの育成

情報共有ツールは「導入したら終わり」ではなく、「導入してからが本番」です。ルールの設計・浸透・更新というサイクルを回し続けることで、ツールは組織の文化に根付き、真の業務効率化をもたらします。

ツール導入の成否は、多くの場合「最初の3ヶ月」に決まります。この期間にどれだけ丁寧に現場の不安を解消し、使う理由を作り、小さな成功体験を積み重ねられるかが、定着率を大きく左右します。逆に言えば、この期間をおざなりにしてしまうと、どれだけ優れたツールでも使われない状態が固定化してしまいます。導入直後の現場サポートに、人的リソースを惜しまないことが賢明です。

Mattermostをはじめとするオンプレミス型の情報共有ツールは、セキュリティ要件が高い組織や、自社環境への完全な制御を求める企業にとって、特に有力な選択肢です。クラウド型ツールが当たり前とされる中で、データを自社管理下に置きながらモダンなチャット体験を実現できる点は、多くの企業が見直すべき価値をもっています。

「ツールの選定は終わったが、なかなか定着しない」「これから情報共有ツールの導入を検討している」——そのようなお悩みをお持ちの企業の担当者様は、ぜひ一度ご相談ください。お客様の組織規模・業種・セキュリティ要件に応じた最適な導入・運用プランをご提案します。

本記事に記載の効果・数値は事例企業におけるものであり、すべての企業に同様の効果を保証するものではありません。

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