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わずか30分でチームコミュニケーションを変革!Azure上でMattermostを簡単構築する方法

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はじめに

現代のビジネス環境では、情報共有のスピードと正確性が組織の競争力を決定づけます。社内外のメンバーがリアルタイムで連携できるコミュニケーション基盤がないと、意思決定が遅れ、プロジェクトの進行にも支障をきたします。特に、リモートワークやハイブリッドワークが常態化した現在、「セキュアかつ高カスタマイズなチャットプラットフォーム」へのニーズは急速に高まっています。
そんな中、世界中の開発組織や大企業が注目しているのがオープンソースのチャットプラットフォームであるMattermostです。Slackのような操作性を持ちながら、完全に自社環境でホスティング可能であり、データ管理・セキュリティ・拡張性を全て自社ポリシーに合わせられるのが最大の特徴です。
さらに、Azure(Microsoft Azure)環境に構築することで、Mattermostはさらに強力なプラットフォームに進化します。Azureの堅牢なインフラとサービス群を組み合わせることで、高可用性・スケーラビリティ・セキュリティ強化・コスト最適化といった、クラウド時代に求められる条件を全てクリアすることが可能です。
この記事では、「なぜ今Mattermost × Azureが注目されるのか?」から始まり、構築手順の概要や活用事例、導入のコツまでを余すことなく解説します。最後には、「Azure × Mattermost簡単構築ガイド(日本語PDF)」を無料でダウンロードできるリンクをご用意しました。ぜひ活用してください。

構築手順資料ダウンロード

Mattermostの魅力

SlackやTeamsなどのSaaSチャットツールは便利ですが、データがクラウドサービス側で管理されるため、企業のコンプライアンス要件によっては利用が制限される場合があります。Mattermostはオープンソースかつセルフホスティング可能なため、情報を完全に自社環境に保持できるのが大きな魅力です。
- 情報漏洩リスクを最小化:社外のサーバーにデータが残らないため、セキュリティリスクが減少。
- 法規制や業界標準に対応:金融・医療・公共機関など、厳格なデータ管理が求められる業界に最適。
- ログ管理の柔軟性:すべてのメッセージ・ファイルのログを自社で統合管理可能。

圧倒的なカスタマイズ性

Mattermostはプラグイン、Bot、Webhookなどを活用し、業務フローに特化したカスタマイズが可能です。
例:
- Jenkinsと連携し、ビルド結果を自動通知。
- 社内ワークフロー(承認・申請・レポート)をMattermostのコマンドで実行。
- チャットOps環境を構築して、デプロイやテストをチャット上から直接実行。

このように業務自動化と情報共有のハブとして活用することで、開発やオペレーションの効率を劇的に向上させます。

既存ユーザーへのスムーズな導入

MattermostはSlackと類似したUIを採用しており、チャンネルベースの会話やスラッシュコマンド、ピン留め、スレッドなどの機能も直感的に利用できます。既存のチャットツールから移行してもユーザーがほとんど迷わないため、導入教育コストが非常に低い点も評価されています。

Azureとの組み合わせが生むシナジー

AzureはMicrosoft 365との高い親和性があり、Azure Active Directoryを用いたSSOや多要素認証も容易に設定可能です。さらに、Azure Kubernetes Service(AKS)やAzure Load Balancerを活用することで、大規模ユーザーにも対応できる高可用性アーキテクチャを構築できます。
- 拡張性の確保:ユーザー増加時にコンテナをスケールアウト。
- 自動バックアップ・復旧:Azureのストレージサービスと連動した柔軟なBCP対策。

なぜMattermostをAzureに構築するのか?

Mattermostの強みを最大限に引き出すためには、安定性・拡張性・セキュリティを兼ね備えたクラウド基盤の選択が不可欠です。その観点から、多くの企業が採用しているのがMicrosoft Azureです。ここでは、AzureがMattermostの導入先として適している理由を解説します。

1. Microsoftの世界規模クラウドインフラ

Azureは世界60以上のリージョンにデータセンターを持ち、日本国内にも複数のリージョンを展開しています。このため、国内法に準拠しながら低レイテンシーでの利用が可能です。企業は信頼性の高い基盤を活用しつつ、自社セキュリティポリシーに合わせた運用ができます。

2. Microsoft 365との高い親和性

Azure上のMattermostは、OutlookやSharePoint、OneDriveといったMicrosoft 365の主要サービスとシームレスに連携可能です。社内のユーザーは、Officeアカウントで簡単にMattermostにログインできるほか、メール・カレンダー・チャットを横断した情報共有がスムーズになります。

3. コストパフォーマンスと柔軟なスケーリング

Azureのリソースは必要に応じて自動スケールできるため、ピーク時以外のリソース利用を最小限に抑えることが可能です。
- 小規模導入→数十人規模のテスト運用。
- 成功後、大規模本番運用にスケールアップ。
この段階的な展開により、初期費用を抑えたPoC導入が可能になります。

構築手順の概要

MattermostをAzureに構築する基本ステップは以下の通りです。※ 注意事項:本手順は検証環境用の構築手順となります。

構築手順資料ダウンロード

Step 1:Azure Marketplace で Mattermost オファーを開く

- Azure Marketplace 上の Mattermost VM Complete を開きます。

Step 2:プラン選択とデプロイ開始

- 利用可能な Mattermost プラン を選択します。

- [作成] をクリックして構成の開始へ進みます。

Step 3:Azure基本構成の入力

Azureポータル上の画面で以下を設定します。

- サブスクリプション:使用する Azure サブスクリプションを選択- リソースグループ:既存のグループを選ぶか、新規作成

- リージョン:VM の配置場所(例:東日本、西日本、米国東部)

- VM 名:仮想マシンの一意な名前(例:yourorganization-mm)

- 初回管理者:管理者用のユーザ名とメールアドレス

- 認証方式:シンプルに「パスワード認証」を選択

📝推奨:VM 名には、わかりやすく意味のある名前を付けてください。

Step 4:VMサイズとネットワーク構成の選択

・仮想マシンサイズ

 評価目的ではD2s v3のサイズをお勧めします。
 本番環境にはMattermost for AKS など、よりスケーラブルな構成を推奨します。

・DNSプレフィックス

- ユニークな DNS 名を設定(例:myorg)

- 他リソースと重複がないことを確認してください

・ネットワーク設定

- 仮想ネットワークおよびサブネットを選択または新規作成

- 新規作成が推奨:競合や設定ミスを防ぎます

Step 5:デプロイの実行

設定完了後、[作成] をクリックしてデプロイを開始。
Azure による構成処理が約 5~10分間 実行されます。
構成完了後:
 1.Azure ポータルで Public IP Address リソースを開く
 2.<仮想マシン名>-ip という名前のリソースを探してクリック
 3.「DNS 名」として表示される項目を確認

例:myorg.eastus.cloudapp.azure.comfile_copy

Step 6:Mattermost へログイン

上記で確認した DNS 名 にアクセスして、Step 3 で設定した 管理者メールアドレスとパスワード でログインします。

🎉 おめでとうございます!これで Azure Marketplace ソリューションテンプレートを用いた Mattermost の導入が完了しました。
さっそくMattermostでのチームコラボレーション管理の検証を始めましょう!

導入後の活用事例・Tips

MattermostをAzure上に構築した後は、単なるチャットツールとして使うだけでなく、業務効率化や組織全体の情報共有を飛躍的に改善するための活用アイデアが豊富にあります。
ここでは、実際に多くの企業が導入後に実践している活用パターンや、導入時に知っておくと便利なTipsを紹介します。
これらの事例を取り入れることで、Mattermostは「単なるコミュニケーション手段」から「業務の中心的ハブ」へと進化します。

1. DevOpsパイプラインの効率化

Mattermostは開発チームとの相性が抜群で、Jira・GitHub・GitLabなどの開発管理ツールと密接に連携可能です。CI/CDのビルド結果やリリース通知を自動化することで、開発チームが常に最新情報を共有できる状態を作り出せます。

2. 社内ナレッジ基盤としての活用

チャンネルごとにドキュメント・Wiki・FAQを整理することで、ナレッジ共有プラットフォームとしての利用価値も高まります。検索性の高いUIにより、必要な情報を素早く引き出せる環境を構築できます。

3. セキュリティ・コンプライアンス強化

Azureのセキュリティサービス(Defender for CloudやKey Vault)と組み合わせれば、金融業界や医療業界に求められるセキュリティ基準にも対応可能です。

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