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Mattermost v12とは?新機能・変更点・アップグレード時の注意点をわかりやすく解説【2026年10月リリース】

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はじめに:Mattermost v12で何が変わるのか

セルフホスト型のビジネスチャットとして、多くの企業や公共機関で使われているMattermost。その新しいメジャーバージョン「Mattermost v12.0」が、2026年10月に公開されました。

メジャーバージョンアップには、新機能の追加だけでなく、動作環境の要件変更や古い機能の削除といった、従来の環境に影響する変更が含まれることがあります。v12も例外ではありません。属性管理やチャネル属性といったガバナンス強化の機能が加わった一方で、対応OSやデータベースの要件が見直され、プラグインの動作基盤も刷新されました。

そのため、Mattermostを運用している担当者の方からは「新機能は魅力的だが、自社の環境はそのままアップグレードできるのか」「何から確認すればよいのか」といった声が聞かれます。

本記事では、Mattermost公式ドキュメントで公開されている情報をもとに、v12の主な新機能、プラン別の対応状況、導入メリット、アップグレード前に確認すべきポイントを整理して解説します。これから導入を検討している方にも、既存環境のバージョンアップを計画している方にも役立つ内容を目指しました。

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第1章 Mattermostとv12リリースの概要

Mattermostとは

Mattermostは、チャット、通話、ワークフロー、外部ツール連携などを1つにまとめたコラボレーションプラットフォームです。オープンソースをベースに開発されており、自社のサーバーやプライベートクラウドに構築できる「セルフホスト型」で運用できる点が大きな特徴です。

データを自社の管理下に置けるため、機密情報を扱う製造業、金融機関、官公庁・自治体、防衛関連、医療機関など、情報管理の要件が厳しい組織で選ばれるケースが多くあります。GitLabやGitHub、Jiraといった開発ツールとの連携機能も充実しており、ソフトウェア開発チームの情報共有基盤としても活用されています。

v12.0のリリース概要

Mattermost v12.0は、公式ドキュメントの変更履歴で「メジャーリリース」と位置づけられ、リリース日は2026年10月16日とされています(GitHub上のリリースタグは10月14日付で公開)。

GitHubのリリースノートでは、v12.0の主な改善点として次の項目が挙げられています。

  • 属性管理(Attribute Management)

  • ランク型・階層型の属性

  • チャネル属性とラベル

  • セッション属性

  • ダイレクトメッセージ(DM)での通話体験の改善

これらに加え、メッセージの最大文字数の拡大、チャネルごとの入退室メッセージ非表示、移行ツール(mmctl)の大幅な強化など、日々の運用に関わる改善も多数含まれています。

ESR(延長サポートリリース)とサポート期限

Mattermostには、毎月の通常リリースとは別に、長期間サポートされる「ESR(Extended Support Release:延長サポートリリース)」があります。安定運用を重視する組織では、ESRからESRへ計画的にアップグレードする運用が一般的です。

公式ドキュメントによると、v10.11 ESRのサポートは2026年8月15日に終了しており、v11.7以降へのアップグレードが求められています。また、ESRから次のESRへのアップグレードは十分にテストされている一方、複数のESRを飛び越えるアップグレードは「サポート対象だがテストはされていない」と案内されています。

古いバージョンを使い続けている場合は、v12への直接のアップグレードを急ぐより、まずはESRを経由して段階的に更新する計画を立てることが大切です。

第2章 v12の主な新機能

属性管理(Attribute Management)の新設
対象エディション:Enterprise / Enterprise Advanced

v12で最も大きな変化の1つが、System Consoleの「System Attributes」配下に追加された「属性管理(Attribute Management)」ページです(Enterpriseプラン向け)。

これまでユーザーに付与するカスタム属性は「User Attributes」ページで管理していましたが、v12からは属性を一度定義すれば、ユーザー、チャネル、投稿といった複数の対象に共通して適用できる仕組みになりました。属性の型は、テキスト、電話番号、URL、単一選択、複数選択、ランク型から選べます。

既存のUser Attributesの項目は、サーバー起動時に属性管理へ自動で移行されます。旧ページのURLにアクセスした場合も属性管理ページへリダイレクトされるため、管理者は新しい画面に移るだけで運用を続けられます。なお、プラグインが所有する属性は読み取り専用で表示され、そのプラグインの設定画面へのリンクが案内されます。

ランク型・階層型属性
対象エディション:Enterprise / Enterprise Advanced(アクセス制御での利用はEnterprise Advanced)

v12では、新たに「階層型(Hierarchical)」の属性が追加されました。値が親子関係を持つ属性で、たとえば「本部 → 部 → 課」のような組織構造や、地域の区分などを表現するのに向いています。

階層型属性は属性管理で作成し、アカウント設定やSystem Consoleのユーザー詳細画面で選択式に設定できます。ユーザーのプロフィールポップアップにも名前で表示されます。

さらに、アクセスポリシーで階層型属性を比較するための関数が4種類(coversAll、coversAny、withinAll、withinAny)追加されました(属性ベースのアクセス制御はEnterprise Advancedの機能です)。これにより、「ある部門配下の全メンバーにアクセスを許可する」といった、組織の階層に沿ったきめ細かいルールを組み立てやすくなります。なお、既存の属性の型を階層型へ変更したり、階層型から別の型へ変更したりすることはできない点には注意が必要です。

チャネル属性とラベル
対象エディション:Enterprise Advanced

Enterprise Advancedプランでは、フィーチャーフラグ(ChannelAttributes)を有効にすることで「チャネル属性」を利用できます。

チャネル作成時に必須の属性が設定されている場合、ユーザーはその属性を入力しない限りチャネルを作成できません。作成後も、チャネル情報(Channel Info)に追加された属性セクションから値を確認・編集できます。各属性には「自由に変更可」「引き上げのみ可」「引き下げのみ可」「変更不可」といった変更ポリシーを設定でき、ロックされた属性は理由とともに読み取り専用で表示されます。

また、チャネル上部に表示されるバナーがチャネル属性の値から生成されるようになりました(手動で設定したバナーがある場合はそちらが優先されます)。チャネルごとに情報の取り扱い区分を明示したい組織にとって、運用ルールをシステム側で担保しやすくなる機能といえます。

あわせて、ユーザーの属性と、アクセス先チャネルの属性を比較するアクセスルールも、フィーチャーフラグ(ResourceAttributesInPolicies)の背後で利用できるようになっています。

メッセージ上限が26万字超に拡大
対象エディション:全エディション

1つのメッセージに書き込める最大文字数が、16,383字から262,144字へと大幅に引き上げられました。ログの貼り付けや長文の議事メモ、仕様の共有など、これまで分割して投稿していた内容を1つのメッセージにまとめやすくなります。

この変更にはデータベースの移行が伴います。詳しくは第4章で解説します。

入退室メッセージをチャネルごとに非表示
対象エディション:全エディション

チャネル管理者が、チャネル設定の「Configuration」から、メンバーの参加・退出を知らせるシステムメッセージをチャネルごとに非表示にできるようになりました。

メンバーの出入りが多い大規模チャネルや、アナウンス専用チャネルでは、入退室メッセージが本来の投稿を埋もれさせてしまうことがあります。非表示にしたメッセージはデータとしては保存されており、設定を戻すと再び表示されるため、記録を残しつつ画面をすっきりさせることができます。

管理機能・セキュリティの強化
対象エディション:機能によって異なる(各項目に記載)

管理者向けには、次のような強化が行われています。

  • System Consoleの「Manage Roles」画面から、委任(granular)管理ロールを直接付与できるようになりました(Enterprise / Enterprise Advanced)。

  • 管理者がユーザー管理画面から、ユーザーのプロフィール画像をアップロード・削除できるようになりました。

  • セッション属性(ユーザーエージェント、IPアドレス、端末やネットワークの状態)が既定で収集されるようになりました。アクセスポリシーの条件に使えます(Enterprise Advanced)。

  • 個人用アクセストークンの有効期限管理や期限切れ通知が、ユーザー所有のボットアカウントにも適用されるようになりました。

  • 投稿の配信状況を監査ログに記録する設定(配信トラッキング)が追加されました(Enterprise Advanced)。

また、一般ユーザーや個人用アクセストークンから、Webhookやボットになりすまして投稿名・アイコンを上書きする操作が受け付けられなくなりました。セキュリティ面ではプラスですが、こうした方法で投稿していたスクリプトはボットアカウントや受信Webhookへの切り替えが必要になります。

UI・連携の改善
対象エディション:全エディション共通

画面や連携面でも、日常の使い勝手に関わる改善が加えられています。

  • Webアプリとデスクトップアプリが、UIフレームワーク「React 19」ベースになりました。

  • 対話型ダイアログに、チェックボックスのリストやマトリクス形式の入力要素が追加され、ダイアログのタイトルも最大80字まで設定できるようになりました。

  • 新しく発行した個人用アクセストークンやボットのトークンに、コピーボタンが追加されました。

  • 日本語を含む各言語の翻訳が追加・更新されました。

  • 通話(Calls)、Playbooks、Boards、GitHub、GitLab、Jira、Zoom、AIエージェント(Agents)など、同梱プラグインもv12対応版に更新されています。

参考表:プラン別 新機能対応一覧

公式ドキュメントの変更履歴に記載されている対象プランと、Mattermost社への確認結果をもとに整理しました。実際の利用可否は、導入前に公式ドキュメントや販売代理店でご確認ください。

機能・変更 対象プラン 備考
属性管理ページ Enterprise / Enterprise Advanced 既存のUser Attributesは自動移行
階層型属性 Enterprise / Enterprise Advanced アクセスポリシーでの比較はEnterprise Advanced。型の後からの変更は不可
チャネル属性 Enterprise Advanced ChannelAttributesフィーチャーフラグが必要
投稿への属性適用 属性管理の機能として提供 PostAttributesフィーチャーフラグが必要
委任管理ロールの付与(System Console) Enterprise / Enterprise Advanced Manage Roles画面から直接付与
配信トラッキング(監査ログ) Enterprise Advanced 既定は無効
許可テーマの設定(System Console) Professional / Enterprise / Enterprise Advanced 従来はconfig.jsonでのみ設定可
メッセージ上限の拡大(262,144字) 全エディション DB移行を伴う
入退室メッセージの非表示 全エディション チャネル管理者が設定
mmctlのチーム・チャネル単位エクスポート 有償エディション(Team Editionはサポート対象外) インポートの途中再開にも対応
セッション属性 Enterprise Advanced ユーザーエージェント、IPアドレスなどをアクセスポリシーで利用

第3章 導入メリットと活用シーン

情報分類・アクセス統制が求められる組織

属性管理、階層型属性、チャネル属性を組み合わせると、「どの立場の人が、どの区分の情報にアクセスできるか」というルールをシステム上で表現しやすくなります。

たとえば、チャネル作成時に情報の取り扱い区分を必須入力にし、その区分に応じてアクセスできるユーザーを属性で制御する、といった運用が考えられます。人の注意力だけに頼らず、仕組みでルールを担保できる点は、機密情報を扱う製造業の設計部門や、取り扱い区分が厳格な公共分野の組織にとって大きな価値になるでしょう。チャネルバナーに区分が表示されることで、利用者が「今どのレベルの情報を扱っているか」を意識しやすくなる効果も期待できます。

大規模組織での運用負荷の分散

ユーザー数が多い組織では、すべての管理作業をシステム管理者が担うと負荷が集中しがちです。v12ではSystem Consoleから委任管理ロールを直接付与できるようになったため、部門や拠点ごとに管理者を置き、権限を適切に分担する運用を始めやすくなりました。

また、階層型属性で組織構造を表現しておけば、異動や組織変更があっても属性の値を更新するだけでアクセス範囲を見直せるケースもあります。

サーバー統合・移行作業の効率化

v12では、移行に使うコマンドラインツール「mmctl」が大きく強化されました。

  • チーム単位、チャネル単位でのエクスポートが可能になりました。

  • インポート時に、移行先のチームやチャネルを指定して取り込めるようになりました。

  • インポートジョブが進捗を記録するようになり、障害やプロセスの強制終了の後でも途中から再開できます。

  • 移行したユーザーは「IMPORTED - INACTIVE」のタグ付きで無効化された状態で登録され、管理者の確認を経てから有効化できます。

部門ごとに立ち上がった複数のMattermostサーバーを1つに統合したい場合や、特定のチームだけを別の環境へ移したい場合などに、作業の柔軟性と安全性を高めることに役立ちます。

※無償のTeam Editionは、Mattermost社のサポート対象外のエディションです。Mattermost社からは、チーム単位のエクスポート(mmctl export create --team-name)がTeam Editionで動作しない場合でも修正は行わない、との回答を得ています。移行作業でこれらの機能を確実に使いたい場合は、サポート対象の有償エディションでの利用をおすすめします。

日常のコミュニケーションの快適さ

利用者の目線でも、長文メッセージの投稿、入退室メッセージの非表示、DM通話の改善など、日々のやり取りを快適にする変更が含まれています。ガバナンス強化と使いやすさの両方に目を配ったリリースといえます。

第4章 アップグレード前の影響確認チェックリスト

v12には、環境によってはそのままではアップグレードできない、互換性に関わる変更が含まれています。作業前に、以下の項目を確認しておきましょう。

No. 確認項目 確認内容 該当する場合の対応
1 サーバーOS RHEL 7 / RHEL 8で稼働していないか RHEL 9、Ubuntu 22.04 / 24.04 LTS、Debian 12(Bookworm)など、v12に対応したOSへの移行が必要(コンテナでの運用も可)
2 データベース PostgreSQLのバージョンがv14以前ではないか PostgreSQL v15以上へのアップグレードが必要
3 全文検索 OpenSearch 1.xを利用していないか OpenSearch 2.x以上への移行が必要
4 画像プロキシ 外部の画像プロキシ「atmos/camo」を使っていないか(表の下の補足を参照) Mattermostサーバー自身による画像プロキシに切り替わるため、外部の画像配信元への通信経路を確認
5 プラグイン 自社開発・コミュニティ製のWebアプリ系プラグインを使っていないか v12対応版への更新、またはReact 19環境での再ビルドとテストが必要
6 投稿用スクリプト 個人用アクセストークンで投稿名やアイコンを上書きしていないか ボットアカウントまたは受信Webhookへの切り替えが必要
7 Slackからの移行 組み込みのSlackインポート機能を使う予定はないか mmetlツールとmmctl importを使う方式に変更
8 属性関連の連携 User Attributes APIで項目を編集・削除する仕組みがないか 属性管理に紐づいた項目はGlobal Attributes APIへの切り替えが必要
9 設定管理 構成管理ツールやスクリプトで旧設定名を使っていないか 強化モード(Hardened Mode)の設定名変更などを反映
10 クライアント環境 macOSやSafariの古いバージョンを使っている利用者はいないか macOS 15以上、Safari 27以上への更新を案内
11 利用言語 ベラルーシ語などサポート対象外となった言語を使っていないか 該当ユーザーは既定の言語で表示される
12 現在のバージョン 現在のバージョンがESRを複数飛び越える位置にないか ESRを経由した段階的なアップグレードを計画

※画像プロキシとは、メッセージに貼られた外部サイトの画像を、利用者の端末が直接取りに行くのではなく、サーバーが代わりに取得して表示する仕組みです。利用者の閲覧情報が外部サイトに直接伝わるのを防ぐ、といった目的で使われます。「atmos/camo」は、この画像プロキシを別のサーバーとして動かすためのオープンソースソフトウェアで、これまではMattermostの外部画像プロキシとして指定できました。v12ではこの指定ができなくなり、Mattermostサーバー自身が画像を中継する方式に自動で切り替わります。そのため、Mattermostサーバーから外部の画像配信元へ通信できるかどうかを確認しておく必要があります。

データベース移行時のロックに注意

特に注意したいのが、メッセージ上限の拡大に伴うデータベース移行です。v12への更新時には、投稿を保存するテーブルなどで列の拡張が行われ、その際に短時間ですが強いロックがかかります。実行中の処理や待機中のトランザクションがあると、ロックの取得が遅れ、その間はテーブルの読み書きが待たされる可能性があります。

また、ロック時間を短くするために、投稿の全文検索用インデックスがいったん削除され、後から再作成されます。再作成が終わるまでは、データベースによる投稿の全文検索がインデックスなしで動作します。大規模環境ではインデックスの再作成に時間とディスクI/Oを要するため、公式ドキュメントでも、大規模環境や負荷の高い環境では事前に移行をテストし、メンテナンス時間を確保することが推奨されています。

設定値の自動補正

v12では、サーバー設定の検証が厳しくなりました。一部のサポート外の設定値は起動時に警告とともに自動補正されますが、構成管理ツールなどで旧設定を流し込み続けると意図しない状態になる可能性もあります。アップグレード前に、現在の設定ファイル(config.json)を見直しておくと安心です。

第5章 導入・アップグレード検討のポイント

新規導入の場合

これからMattermostを導入する場合は、最初からv12の要件(PostgreSQL 15以上、RHEL 9やUbuntu 22.04 LTS以降などの対応OS、OpenSearch 2.x以上など)を満たす環境で構築するのが基本です。後からのOSやデータベースの更新が不要になり、長期的な運用負荷を抑えられます。

あわせて、どのプランを選ぶかも重要な検討事項です。属性管理を使ったアクセス統制やチャネル属性など、ガバナンス系の新機能は上位プランで提供されるものが中心です。自社がどの程度の情報統制を必要としているかを整理した上で、必要な機能とプランを見極めましょう。

既存環境をアップグレードする場合

既存環境では、まず現在のバージョンと、OS・データベース・検索エンジン・プラグインの状況を棚卸しすることから始めます。第4章のチェックリストで1つでも該当する項目があれば、v12に進む前にその対応を計画に組み込む必要があります。

現在のバージョンが古い場合は、ESRを経由して段階的に更新するのが基本方針です。また、v12は新しいメジャーバージョンのため、安定運用を最優先する組織では、v12の修正版の公開状況や次のESRの予定を確認しながら、移行のタイミングを判断する方法もあります。

検証環境での事前テスト

アップグレードは、いきなり本番環境で実施するのではなく、本番に近いデータ量の検証環境で事前に試すことをおすすめします。確認したいポイントは次のとおりです。

  • データベース移行にかかる時間と、ロックの影響範囲

  • 全文検索インデックスの再作成にかかる時間

  • 利用中のプラグインがすべて正常に有効化されるか

  • 外部システム連携(Webhook、ボット、APIを使うスクリプト)が想定どおりに動くか

  • 主要な利用者の端末・ブラウザで問題なく表示されるか

向いている組織・慎重に検討したい組織

v12の新機能を特に活かしやすいのは、情報の取り扱い区分ごとにアクセスを厳密に管理したい組織、ユーザー数が多く管理権限を分担したい組織、複数のMattermost環境の統合や再編を検討している組織です。

一方、RHEL 7/8や古いPostgreSQLで運用している組織、独自開発のプラグインを多く使っている組織では、OSやデータベースの更新、プラグインの改修を含めた計画が必要になります。この場合は、アップグレード作業そのものよりも事前準備に時間がかかることを前提に、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。

第6章 導入・移行支援のご案内

Mattermostの新規導入やv12へのアップグレードでは、プラン選定、動作環境の準備、データベースやOSの更新、プラグインの対応確認、既存チャットツールからのデータ移行など、検討すべき項目が多岐にわたります。

当社では、Mattermostの導入・構築から、既存環境のバージョンアップ、他ツールからの移行まで、お客さまの環境に合わせたご支援を行っています。「自社の環境がv12の要件を満たしているか確認したい」「アップグレードの手順やスケジュールを相談したい」「どのプランが合っているか知りたい」といったご相談も承っています。

費用やお見積もりについては、お客さまの環境やご要望に合わせて個別にご案内いたします。お気軽にご相談ください。

まとめ:v12を安全に活用するために

Mattermost v12は、属性管理、階層型属性、チャネル属性といったガバナンス強化の機能を中心に、メッセージ上限の拡大や移行ツールの強化など、運用の幅を広げる改善が多数盛り込まれたメジャーリリースです。

一方で、RHEL 7/8のサポート終了、PostgreSQL 15以上やOpenSearch 2.x以上の必須化、React 19への移行に伴うプラグインへの影響など、事前の確認が欠かせない変更も含まれています。

v12のメリットを安全に取り入れるために、次の3つを意識しましょう。

  1. 現在の環境(OS、データベース、検索エンジン、プラグイン)を棚卸しする

  2. チェックリストで影響を確認し、必要な対応を計画に組み込む

  3. 検証環境で事前にテストしてから、本番環境をアップグレードする

導入やアップグレードの進め方にお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事は、2026年10月時点でMattermost公式ドキュメント等に公開されている情報をもとに作成しています。機能の提供範囲や仕様は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトをご確認ください。記載されている会社名・製品名は、各社の商標または登録商標です。

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